2016年8月19日金曜日

【俳句新空間No.3】平成二十六年甲午俳句帖 [高勢祥子]/東影喜子



仰向けや死にゆく蝉も眠る子も  高勢祥子
ものすごい並列である。仰臥、という姿勢の一致を認めてしまうこと、それを一つの作品の中で、ぽんと並べて見せること。俳句という詩形だからこそできてしまう有無を言わせぬ迫力がある。